ここでは、「自動検反機」についてくわしく解説しています。自動検反機を導入することによって得られるメリットや、自動化できる具体的な作業内容、さらに自動検反機を扱っているメーカーなどもまとめました。縫製工場において、作業を自動化できる機械の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
「検反機(けんたんき)」とは、ニットや織物、パイルといった生地の品質に問題がないかどうかを、自動で検査することができる機械です。 検反機を導入することで、反物の不良品チェックを自動化できます。
生地の要尺や色合いのチェック、傷や糸切れ、異物などのチェックなどを自動化できます。
※製品によって機能の詳細は異なります。
2021年7月8日時点で、日本縫製機械工業会に登録されていた取扱品目分類が「縫製関連機器」とあった企業10社と、Googleにて「縫製工場用機械」で検索して上位だった5社を合わせた計15社の中から、検反機を扱う企業を紹介します。
縫製用準備機械を幅広くラインナップしているエヌシーエー。万が一のトラブルが生じた際のスピーディーな対応を重視しています。
引用元:エヌシーエー公式HP(http://www.nca-mfg.co.jp/category05)
透視式のため、裏側の蛍光管の光で簡単に検反が可能。自動耳揃え装置、テンション調整ハンドル式です。また、オプションとして、照射式検反装置、静電除去装置、たたみ反用不帛アームなどが付いています。
アパレル関連機器に関し、ニーズに応じた製品の提案やアフターメンテナンスなどを実施。各種メーカーの機器を扱っているほか、オリジナル商品の製作にも対応しています。
※製品の画像、説明文は公式HPで見つかりませんでした。
縫製工場の自動化には、従業員の満足度が上がったり新たなサービスの可能性を見つけられたりなど、様々な利点があります。ここでは縫製工場の自動化のメリットについて詳しくまとめました。
縫製工場を自動化することは従業員の満足度を上げることに繋がります。どのような職業においても単純作業はあるものですが、社外に情報を漏らせなかったり、外部出来ない制約があったりなど、さまざまな理由から単価の高い社員が単純作業を担っている事例は少なくありません。このような場合、従業員の仕事に対する満足度は低いです。離職の原因になるケースもあるでしょう。単純作業を機械で行えば、それまで単純作業を任されていた従業員に他の業務を頼めます。自分の実力を発揮できる作業に従事できれば、従業員の満足度も上がります。
新たなサービスの可能性に気づけるのも縫製工場を自動化するメリットです。機械に作業を任せると単純作業に割く時間が無くなるだけでなく、自動化するにあたり機械で何ができるのかを考える必要が生じます。この過程が重要であり、普段行っている業務に自動化ロボットが持つ性能を加味したとき、さらにサービスを向上させられる方法はないか検討することになるでしょう。そのように一度立ち止まって業務内容を見つめ直したことがきっかけで、新たなサービスを創出できることがあります。
自動化しようと試みると、否が応でもIoTやAIの技術に触れることになります。新たな技術に触れ、ひらめきを得られる場合があるでしょう。新たなサービスを開拓できれば他企業と差をつけることに繋がります。ただ自動化するのではなく、どのように取り入れるかよく考えるのがポイントです。
縫製工場の自動化のメリットとして人件費や人事業務の削減できることが挙げられます。人件費や人事業務を削減できるのは縫製工場にとって大きなメリットです。ロボットは人間と異なり、故障して動かなくならない限り24時間365日、無料で働いてくれます。ロボットに業務を移管すれば、労働法や従業員の業務に対する満足度、社員の離職問題など、これまで考えなくてはならなかったさまざまな問題を考えなくて済みます。人事業務のコストを減らせるというのはストレスフリーな環境を作れるということでもあるのです。
人為的ミスを減らせるのも自動化がもたらすメリットの一つです。人が長時間同じ作業を繰り返しているとミスが生じてしまいますが、機械は疲れることがないため人のようにミスをしません。さらに、縫製工場で行う作業には怪我をするリスクが潜んでいます。少しのミスで火傷をするなど、怪我につながる危険性があるのです。そのようなリスクを伴う作業を人に任せるのは危険ですが、機械に任せれば負傷するリスクを回避できます。また、夏場は熱さによる熱中症など、環境に起因する体調不良を防ぐこともできるでしょう。